旧正月(春節)の書き入れ時を迎えた台湾で、100元札や1,000元札の精巧な偽造紙幣が横行し、商店主や飲食店の警戒が高まっています。
先日から雲林、桃園(八徳)、新北(淡水)などの店舗で、おもちゃの紙幣を悪用した詐欺被害が相次いで報告されており、組織的な詐欺グループが台湾全土で活動しているとみられます。被害に遭ったのは市場の青果店、ビンロウスタンド、個人経営の雑貨店、ガソリンスタンド、フードデリバリー配達員など多岐にわたります。
中華民国中央銀行(台湾の中央銀行)の専門官による鑑定によると、これらの偽造紙幣はカラーコピー機等で簡易複製されたもので、本物の防偽加工は施されていません。券面をよく観察すると「玩具印刷廠」「魔術印刷廠」「教材印刷廠」「マジック銀行」といった玩具用の印字が見られ、マジック用小道具名目で流通したものが悪用されている実態が浮き彫りになりました。
春節の繁忙期に被害に遭わないよう、台湾中央銀行は**「見る」「触る」「傾ける」**の3箇条を呼びかけています。
偽札を見抜く3つの確認ステップ
1. 見る(透かして確認)
紙幣を光に透かすと、余白部分に鮮明な透かし(ウォーターマーク)が見えます。また、表面右下の文様を約15度の角度から見ると「1000」の隠し文字が浮かび上がります。
2. 触る(凹凸感を確認)
表面の主要な数字や文字部分に指で触れると、本物の紙幣は凹版印刷特有のざらざらとした立体的な手触りがあります。
3. 傾ける(ホログラムと変色インク)
紙幣を前後に傾けると、表面左下および裏面左上の「1000」の数字が金色から緑色へと色変わりします。また、表面右側の帯状ホログラムと裏面のセキュリティスレッドが虹色に光彩を放ちます。
現在判明している偽札の製造番号(シリアルナンバー)
現在流通が確認されている偽札の主な番号は以下の通りです:
- 1,000元札:
HR484268XD、MX143303ES - 100元札:
CQ281880VJ
偽札は手触りが薄っぺらで粗雑であり、光に透かしても正規の透かしが現れません。会計の際には数秒立ち止まって確認することが推奨されます。
偽札通報には報奨金制度も
台湾の法律では、通貨の偽造・行使に対して極めて重い刑罰が科されます。「妨害国幣懲治条例」第3条に基づき、悪質な通貨偽造は無期懲役または10年以上の有期懲役、また刑法第196条に基づき偽造通貨の行使は3年以上10年以下の懲役に処されます。
不審な偽札を発見した場合は直ちに警察へ通報してください。摘発に寄与した情報提供者には中央銀行から報奨金が支給されます。
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