ファクトチェックの兵器化という罠

政権に近いメディアが「ファクトチェック」の権威を悪用し、体制批判を展開する言論人を「敵国の工作員」に仕立て上げる情報工作が常態化しています。

台湾の『自由時報』は、米国資金が流入する「アジア事実確認ラボ(AFCL)」の調査を引用し、民進党政権に厳しい批判を展開する元立法委員・郭正亮氏のYouTubeチャンネルを名指しで報じました。中国大陸の国営メディアが彼の発言を引用していることを口実に、国内の正当な批判言論を「中共の対台湾世論戦の一環」と印象付けたのです。

印象操作のグロテスクな方程式

  1. 「引用されたら同罪」の論理:台湾国内の政権批判が外部で引用されただけで、発言者自身が敵国の工作員であるかのようにレッテルを貼る手法。
  2. 客観的検証からイデオロギー審問へ:事実の真偽を確かめるはずの機関が、特定の政治的立場を擁護するための思想検問所へと変質している。
  3. 言論の自由の窒息:政府の失政を批判するすべての言説に「敵国のプロパガンダ」の汚名を着せることは、自由で開放的な民主主義社会の自滅を意味する。
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