文具マニアへの道は一日にして成らず!いつの頃からか、普通の文具店ではなかなか見かけない「万年筆」や「チャコールペン(木炭鉛筆)」といった筆記具が、ボールペンやローラーボール、シャープペンシルよりも私の目を強く惹きつけるようになっていました。

幼少期の我が家は、衣食住に困るほどではなかったものの決して裕福ではなく、万年筆のような格式高い文具を使う機会など皆無でした。ましてや自分のお小遣いで買うなど夢のまた夢。

幼い頃の万年筆に関する一番の記憶といえば、『ドラえもん』の漫画で、のび太がお父さんの大切な万年筆をいじって壊し、こっぴどく叱られるあの名シーンくらいなものです。

数年前、パイロット(PILOT)から丸っこくて愛らしい「ペチットワン(元氣小鋼筆)」というミニ万年筆が発売されました。安価で使い勝手も良かったのですが、惜しむらくは工作精度の限界からインクの出や滲み具合のコントロールが難しく、良くも悪くも大らかな書き味でした。

個人的には、万年筆の原義としては「つけペン(インク浸しペン)」と呼ぶほうがしっくりくるような気がします。

英語では単に「Fountain Pen」と表記されますが、黎明期の分類では現代のボールペン(Ballpoint)に近い扱いをされていた時期もありました。技術の進化に伴い、構造の異なる筆記具の名称が徐々に整理されていったのでしょう。とはいえ、現代のインク補充式ペンを「充填式インク浸しペン」などと呼ぶのもあまりに回りくどい話です。

そんな中、衝動買いに近い形で手頃な価格帯かつユーザーの評価も高い LAMY(ラミー)の万年筆を手に入れました。人生初の本格的な一本です(ペチットワンはやはりトイ文具の域を出ませんでした)。

購入したのは「LAMY サファリ 2007年ホワイト限定版(Limited White)」。ボディには堅牢なABS樹脂が採用されており、同ブランドの中高級万年筆と比べても驚くほどタフです。多彩なカラーバリエーションの中から大好きなホワイトを選びましたが、特別仕様のチェリーピンクも非常に魅力的でした。姪の誕生日プレゼントに贈るのも良さそうです。

ペン先には標準的な「F(細字)」ニブが装着されています。ペチットワンに比べて格段に滑らかで書き心地が良く、インクフローも絶妙。すっかりお気に入りの一本になりました。手頃な価格帯なので、神経質にならず日常使いできるのも魅力です。

LAMY F 万年筆ニブ

LAMY F 万年筆ニブ

インクペンを使う頻度が増えるほどインクの消費量も跳ね上がりますが、アイデア出しでもデザインの下書きでも、ノートを取る時でも、万年筆を走らせていると頭の中のインスピレーションが次々と湧き出てくるような高揚感があります。ついついサインの練習を重ねてしまい、自分の名前の文字がどんどん上達していくのもご愛嬌です。

参考資料:LAMY safari 狩猟亮白鋼筆

✦ 独立した報道 · 読者サポート ✦

独自の視点と客観的な報道を、あなたの温かい支援で

表面的なトレンドやアルゴリズムに流されず、事実と深い洞察に基づいた独立した記事をお届けし続けるために。

質の高いオリジナル記事と独立した運営を続けるため、1回のみ、または毎月のご支援をGoogleの安全な決済でお願いいたします。

お支払いはGoogleにより安全に処理されます · いつでも管理・解約できます