WordPressの自前運営サイトのリソース活用度は、これまで多くのサイト運営者を悩ませてきました。高速なCPUと大量のメモリはサイトの動作速度を速めますが、それらはすべてお金で買えるものであり、小規模サイトのユーザーにとっては大きなコストとなります。
サーバーのメモリが小さすぎる場合、どのような改善ができるでしょうか?
実は一つの方法として、ハードディスク上にメモリ交換領域ファイル(Swap files)を作成し、システムがメモリの保存用として利用できるようにする方法があります。本来メモリに保存されるデータを大容量のハードディスクにも保存できるため、メモリ不足の問題を回避できます。
この機能は十数年前のパソコンでも一時期流行しましたが、当時はメモリが高価で、現在はメモリが安価になったため、このような構成はますます少なくなりました。
実はこの方法には明らかな欠点があります。それはハードディスクの読み書き速度がメモリに到底及ばないことです。以前のパソコンでは性能低下と引き換えに大きなメモリ空間を得て、フリーズを避けつつ大きなプログラムを実行できましたが、サーバーではそうはいきません。サーバーにとってフリーズを避けることは基本条件にすぎず、サイト利用者が操作時にストレスを感じないよう十分な性能を提供する必要があります。
しかし別の角度から考えると、以前ハードディスクの読み書き速度が遅かったのは機械式の従来型ハードディスク固有の物理的制約によるものでしたが、現在主流となったSSD(Solid-state drive)は、読み書き速度がメモリに及ばないとはいえ、従来のHDDの数倍に達します。したがってSSDで交換領域を作成すれば、実はかなり有利な条件が揃っています。
以下にLinuxサーバーで交換領域ファイルを作成し、WordPressコンテンツ管理システムで利用するための操作コマンドを挙げます。順に実行するだけで、最大1Gの交換領域を作成でき、サイトをより安定して運用できます。

⚠️注意:繰り返しになりますが、操作前に必ずサイトをバックアップしてください。
メモリ交換領域ファイル作成コマンド集
sudo fallocate -l 1G /swapfile sudo chmod 600 /swapfile sudo mkswap /swapfile sudo swapon /swapfile echo ‘/swapfile none swap sw 0 0’ | sudo tee -a /etc/fstab
Linuxコマンドの使い方紹介
- fallocate:大きなファイルを素早く作成するために使用します。
- chmod:ファイルの権限を変更します。
- mkswap:交換パーティションを作成します。
- swapon:交換パーティションを有効化します。
- echoとtee:画面への標準出力と同時にファイルへも出力します。
結果と考察
筆者は、もともと0.6GBのメモリしかなかった小さなサイトに1GBの交換領域ファイルを追加したところ、交換領域を増やしたからアクセス数が急増したとは言えませんが、変更翌日の訪問数は確かに500人から1000人へと急増し、操作時の快適さも実感できました。今後数日間観察を続け、交換領域を増やす利点が明確かどうかを判断します。
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