環境意識の高まりやラストワンマイルの移動手段として世界中で普及した電動キックボードやセグウェイ(バランススクーター)。しかし、歩行者を巻き込む死傷事故が多発したことを受け、日本やフランスに続き、シンガポール政府も歩道における走行の全面禁止に踏み切りました。違反者には最高2,000シンガポールドル(約16万円)の罰金または最長3ヶ月の禁錮刑が科されます。
通勤や通学の手軽なモビリティとして脚光を浴びた電動パーソナルモビリティですが、日本やフランスが厳格な走行区分を義務付けたのに続き、シンガポールでも公共歩道からの完全排除が法制化されました。
シンガポール当局は段階的な周知期間を経て、年明けから摘発を本格化。違反者は例外なく司法手続きに送られます。
この背景には、高齢者が電動キックボードに跳ね飛ばされて死亡するなど、重大な人身事故が相次いだ厳しい現実があります。
業界や一部の利用者からは「事故の責任は個々の運転者のマナーにあるのであり、道具を一律に規制すべきではない」との声も上がりました。しかし、時速20km以上で走る重量物が歩道に進入すれば、咄嗟に避けられない高齢者や幼い子供にとって致命的な脅威となることは物理的に明白です。運転者のモラルという曖昧な言葉に責任を転嫁するだけでは、人命を守ることはできません。
シンガポールの運輸省担当幹部は、「歩道での走行禁止は苦渋の決断だったが、歩行者の安全を守るためには不可欠な一歩である」と強調しています。
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