近年、Facebook(メタ)やコミュニケーションアプリLINE(ライン)をはじめとするSNS上で、架空の投資話を持ちかける悪質な詐欺事件が後を絶ちません。

例えば最近発生した事例では、被害女性がFacebook上で「金の投資」に関する広告を見かけたことから始まりました。詐欺グループはLINEへと誘導して「専門アドバイザー」を名乗り、偽の会員登録URLを送信。金投資を始める前提として、偽サイト内のショッピング用ポイントを購入する名目で現金の振り込みを指示しました。

初期段階では画面上で約8万台湾元の利益が出ているように偽装されたため、女性はすっかり信用し、計19回もの送金を繰り返しました。しかし、最終的に口座残高が突如ゼロになり、連絡が取れなくなったことでようやく詐欺に遭ったことに気づいたのです。

また別の定年退職者の男性も、同様の手口で被害に遭いました。株式投資の指導員を名乗る人物からLINEの友だち追加申請が届き、台湾株の有望銘柄情報をシェアされた後、「アシスタント」のアカウントを紹介されました。アシスタントからは市場運用情報や「金取引なら元本保証で確実に儲かる」といった甘い言葉が送られてきました。

詐欺グループは男性に金取引アプリ(MetaTrader 4などを模したもの)での取引を持ちかけ、指定の口座に資金を振り込ませました。しかし、男性が利益分の出金を申請した途端、「出金には所定の手数料(コミッション)が必要だ」と告げられ、別の口座への追加送金を要求されたのです。

投資詐欺の典型的な手口:少額出金で油断させ、巨額資金を騙し取る

警察当局が警告している通り、こうした投資詐欺の手口には共通した特徴があります。

詐欺グループはまず被害者に少額の資金を入金させ、初期の出金をスムーズに成功させることで心理的な警戒心を解かせます。その後、被害者が信用して投資額を大幅に増やしたところで、税金の天引き、手数料の納付、保証金の預け入れなど様々な口実をつけて出金を拒み、最終的にはサイトやアプリを突如閉鎖して連絡を絶ちます。

出所不明な投資チャンネルやSNS上の甘い誘いを決して鵜呑みにしてはいけません。あらゆる投資にはリスクが伴い、「元本保証で確実に高配当が得られる」といった都合の良い投資話は現実には存在しません。投機的な射幸心ではなく、自身が本質を十分に理解している正規の投資先を選ぶ姿勢が不可欠です。

被害を防ぐための具体的な対策

少しでも不審な点を感じた場合は、速やかに警察に通報し、被害の拡大防止と捜査に協力してください。詐欺グループは教師、アドバイザー、親切なアシスタントなど様々な属性に成りすまして接触してきます。台湾では警察当局(165反詐欺ホットライン)が定期的に「詐欺通報されたLINE IDリスト」を公表しており、相手のアカウントが過去に通報されていないか照会することで、騙されるリスクを大幅に低減できます。

さらに、サイバーセキュリティの啓発機関も積極的な情報発信を行っています。例えばマウントス・ネットラボ(mountos : net lab)が運営する情報サイト「微時代(Pico Time)」では、ネット上に出回る投資詐欺の手口や偽広告の実例を教材として分析・公開しています。最新の詐欺トレンドを常に把握し、自衛リテラシーを高めておくことが最大の防御となります。

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