これは、富士フイルムのインスタントカメラ(チェキ)「instax mini 25」というユニークなカメラにまつわる、ちょっとした疑問を解消するための備忘録記事です。
チェキといえば誰でもシャッターを押すだけで撮れる超お手軽カメラなのに、なぜ今さら記事を書くのか不思議に思うかもしれません。
理由は至ってシンプルです。友人の新郎から「一眼レフでの撮影に加えて、チェキでも結婚式と披露宴の様子を記録してほしい。フィルムは使い放題で用意するから!」と頼まれたからです。
フィルム代を気にせずバシャバシャ撮れて、カメラも触らせてもらえる美味しい話。カメラ好きとして断る理由がありませんよね?
満場一致で「異議なし!」です。
ただ、今回初めて手にした「FUJIFILM instax mini 25」には少々戸惑いました。初めてというのは、このMini 25という型番だけでなく、そもそも「チェキ」というジャンルのカメラ自体をまともに扱うのが初めてだったからです。
どんなカメラであれ、機能を極限まで引き出せるのは長年使い込んできた持ち主だけだと思います。とはいえ、普段から多くのカメラに触れている写真好きであれば、基本構造を掴むのはそれほど難しくないはずでした。
実際、友人からカメラを借りて設定を見直し、「前よりずっと使いやすくなった!」と感謝されるのは、カメラ好き冥利に尽きる瞬間でもあります。
しかし、この富士フイルム Mini 25で唯一、どうしても記事に書きたくなるほど悩まされたポイントがありました。それが本体背面に鎮座する「D/Lボタン」です。
カメラの持ち主である新郎本人に尋ねてみたものの、彼自身もまったく分かっておらず、「え、そのボタン何に使うの?」と逆に聞き返される始末(ガクッ)。
結婚式の準備で多忙を極める新郎を拝み倒して取扱説明書を発掘してもらい、ようやく真相が判明しました。「真実は常にシンプルである」という諺通り、D/Lボタンが意味するのは、実は「明るくする L(Lighten)」と「暗くする D(Darken)」という2つの露出補正機能だったのです。

L/Dボタン、フラッシュ/遠景(風景)モード
富士フイルム Mini 25のレンズ絞り値はF12.7に固定されており、ピンホールカメラに近い固定絞りの設計思想を持っています。
以前執筆した記事『初心者向け写真講座:カメラ操作で最も重要な露出モード・シャッター速度・絞り・ISO感度の基礎解説』でも触れた通り、このようなカメラでは露出の調整はシャッタースピードの長短によって行われます。
当然ながら、「L(明るく)」を選ぶとシャッタースピードが遅くなるため、手ブレによる失敗写真のリスクが高まります。ここはしっかり意識しておかなければなりません。
そのため、一般的なインスタントカメラは周囲が暗いと強制的にフラッシュが自動発光する仕組みになっています。ただし内蔵フラッシュの光量は控えめで、効果があるのは近距離に限られます。
ところが、Mini 25は被写体に近づきすぎてもピントが合いません。Mini 25の最短撮影距離は50cm以上必要だからです。遠くの景色を撮るには、手動で風景モードに切り替える必要があります。
さらに近距離(接写)で撮りたい場合は、付属の簡易近接レンズを装着して最短撮影距離を35cmまで縮めなければなりません。
トイカメラ感覚の気軽な機械に見えて、思いのほか制約が多く、セルフィーには向いているものの意外と気難しいカメラだと実感しました。
撮り終えての感想・まとめ
ホテル、新婦の実家、新郎の実家、そして夜の披露宴会場と、1日中走り回ってチェキで結婚式を記録した結果、インスタントカメラならではの明確なメリットとデメリットが見えてきました。
最大のメリットは、その場ですぐに現像されて手渡しできること。受付に並べて飾るだけでも華やかで楽しい演出になりますし、カップルのツーショットを撮ってあげたり、ゲストのテーブルにそのまま預けて自由に撮り合ってもらうのにも最適です。
一方のデメリットは……撮ったそばから「これ可愛い!」とカップルたちに次々と持って行かれてしまうこと(笑)! イベントでチェキを活用するなら、写真をどう残してどう配るか、あらかじめルールを決めておくことをおすすめします。
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