Termius は、Apple iOS(iPhone・iPad)やmacOSをはじめ、マルチプラットフォームで広く愛用されている高機能SSHクライアントです。外出先からでもスマートフォンひとつでサーバーへの安全なSSH接続、システム管理、設定ファイルの編集を直感的にこなすことができます。
Termiusを使ってGoogle Cloud Platform(GCP)やAWS、各種VPS(仮想専用サーバー)に接続する際、まず認証用の鍵情報を登録するために「Key Chain(キーチェーン)」機能を開きます。このとき、設定画面に「New Identity」と「Add Key」という2つの作成メニューが表示され、どちらを使うべきか迷うユーザーが少なくありません。

Termius New Identity & Add Key
これら2つの機能には、設計思想と想定用途において明確な違いがあります。
1. New Identity(アイデンティティの作成)
- 用途:サーバーログインに必要な「ユーザー識別情報(資格情報プロファイル)」をパッケージとして作成します。ユーザー名、ログインパスワード、パスフレーズ、関連付けるSSH秘密鍵などをひとまとめに保持できます。
- 機能:作成したIdentityを複数のホスト設定に一括で紐付けることができます。異なるサーバーであっても同一のアカウント情報を使う場合、サーバーごとに毎回同じ認証情報を入力し直す手間が省けます。
- 適用シーン:同一のSSH鍵やユーザー名で多数のサーバー群・クラスタを横断的に運用管理している場合に、認証設定を一元化して作業効率を高めるのに最適です。
2. Add Key(SSHキーの追加)
- 用途:純粋な「SSH秘密鍵・公開鍵のペア」単体を追加・インポートします。
- 機能:登録したSSH鍵を特定の個別ホストに割り当て、そのサーバーへ接続する際の公開鍵認証に直接利用します。
- 適用シーン:特定のサーバー専用に生成された固有の秘密鍵を登録・管理したい場合に使用します。
まとめ:どちらを使うべきか?
端的にまとめると、New Identity は「複数サーバーにまたがるアカウント認証プロファイル全体の管理」に適しており、Add Key は「特定サーバー用のSSH秘密鍵そのものの個別管理」に特化しています。
個人開発者や数台のVPSを運用する一般的なユーザーであれば、基本的には Add Key から必要な秘密鍵を登録してホストに紐付けるだけで十分スムーズに運用可能です。
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