先日、台湾のオークションサイト「Ruten(露天拍賣)」で、長年放置していたニコン(Nikon)の中古レンズがようやく売れました。ところが喜んだのも束の間、購入者から「支払いができず注文が成立しない」との連絡が届き、「Shopee(蝦皮購物)1に専用ページを作ってもらえませんか?」と持ちかけられました。

Rutenの管理画面を確認してみると、政府の新たな規制強化により、マーケットプレイスの全出品者に対して本人確認(実名認証)の再提出が義務付けられたことが原因でした。

しかし、このアカウントは何年も前に開設したもので、初期には友人たちと共同管理していたため、登録情報が複雑に混ざり合っていました。今さら一から身元を再認証しようとすると、途方もない手続きが必要になります。

そこで仕方なくShopeeに商品を出品し直したのですが、不慣れな設定ミスが災いし、別のユーザーに即座に落札されてしまいました(苦笑)。

その購入者に平謝りして事情を説明しキャンセルを承諾してもらった後、もう一度やり直す気力も失せ、最初の購入希望者に「それならセブン-イレブンの『マイシップ(賣貨便)』に専用リンクを作るので、そちらで購入してください」と提案しました。これが功を奏し、取引は無事かつ迅速に完了しました。

本来であれば、代金を受け取って一件落着……となるはずでした。

ところがその後、各メディアやネット上で注意喚起のニュースが相次ぎました。なんと、私の経験した一連の流れと一言一句違わぬ「新型フリマ詐欺」が猛威を振るっているというのです。実際に代金が手元に入っていなければ、自分自身が詐欺に巻き込まれたと錯覚するところでした。

詐欺グループが時代の規制や庶民のリアルな困りごとを的確に把握し、それを悪用して金を騙し取る手口の巧妙さには、呆れると同時に背筋が寒くなります。

RutenやShopeeを舞台にしたオークション詐欺の手口

現在多発している手口では、詐欺師はRuten、Shopee、7-11賣貨便などの偽の購入者になりすまして接触してきます。そしてチャット上で「出品者が『マネーロンダリング防止認証』を完了していないため、注文を完了できません」と虚偽の警告を発します。

続いて、お決まりの常套手段が始まります。出品者に対して、提供されたURLリンクやQRコードから偽の「LINE公式カスタマーサポート」を追加するよう誘導し、認証手続きと称して個人情報を要求してきます。

さらに偽のカスタマー担当者が電話をかけてきて、プラットフォームの決済協定手続きや本人認証を行う名目で、ATMやネットバンキングを操作させます。「保証金の送金」や、古典的な「分割払いの解除」といった口実を使い、現金を振り込ませるのです。冷静に見れば稚拙な手口ですが、なぜか台湾全土で年間数十億元もの被害を出し続けています。

⚠️ LINEのフィッシング詐欺、Facebookの偽広告、SMS詐欺、一元型ランディングページ通販詐欺、投資詐欺など、最新の詐欺手口について詳しく知りたい方は、私の友人が立ち上げた専門情報サイト「微時代(Pico Time)」をぜひご覧ください。最新の詐欺手口を網羅しており、ニュースレターに登録することで手軽に防犯情報をキャッチできます!

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