現在、市場には数多くのアロマランプ用アロマ精油・香料オイルが出回っています。しかしその実際の内容物は、わずか1%〜5%の「化学合成香料」、5%以下の水分、そして90%以上を占める基材溶剤(大半はイソプロパノール/イソプロピルアルコール:IPA)の混合物で構成されています。

アロマオイル製品の宣伝を検証してみると、一部の企業が「自社のアロマオイルは国際規格『ISO 11014-1』の安全認証を取得し、さらに米国FDAのCAS登録番号第 CAS-67-63-0 号の認可を受けている」などと誇らしげに喧伝している事例が見受けられます。

しかし詳しく調査したところ、いわゆる「ISO 11014-1」とは、事業者が化学物質の有害性や取り扱い情報を記録するための「化学物質安全性データシート(MSDS)の標準書式フォーマット」にすぎません。

言い換えれば、ISO 11014-1が証明しているのは、その企業が規則に従ってアロマ液の化学成分を規定の書式に記入・届出した(例えば、皮膚への接触でどの程度の時間で肝障害や腎機能低下を引き起こすか、何度で自然発火するかなどの危険データを記載した)という事実にすぎないのです。

さらに、「CAS-67-63-0」とは、化学物質であるイソプロパノールそのものに国際的に割り振られた固有の識別登録番号(化学構造や引火点、緊急処置法を引くための番号)であり、何らかの安全許可証ではありません。

ここで強く明記しておかなければならないのは、これら2つの表記は決してアロマオイルとしての安全性を保証する認可ではなく、単なる「化学成分の危険有害性データ」の記載登録であるという点です。

メーカーの公式な説明文を冷静に読み返してみてください。そこに「このオイルを屋内で芳香蒸散させても完全に安全である」と医学的に証明する記述が一行でも存在するでしょうか? そこに見出せるのは、むしろ危険な化学溶剤としての毒性と火災リスクばかりです。

中華民国行政院衛生署は過去に、「陽光社会福祉基金会」「消費者文教基金会」「台北栄民総医院毒薬物諮問センター」「工業技術研究院環境安全衛生技術発展センター」などの公的専門機関と共同研究を実施しました。

各種の化学物質有害データベース、製品安全データシート、世界保健機関(WHO)の国際化学物質安全性計画(IPCS)、および米国MSDS等の科学文献に基づき、高濃度の「イソプロパノール」を含有するアロマオイル製品を屋内で加熱・燃焼・蒸散させる行為は、消費者の生命、身体、および健康に明白な危害を及ぼす恐れがあると公式に確認・結論付けられています。

同時に、労働安全衛生法規においても、イソプロパノールは厳重な換気管理を要する危険有害物質として明確に規定されています。

市販のアロマオイルの大半が90%以上のイソプロパノールで満たされ、国内外の政府機関や学術界が高濃度イソプロパノールの危険性を認定している以上、これらの製品がきわめてリスクの高い化学可燃液であることは自明です。外部的には引火・気爆の火災リスクをはらみ、内部的には高濃度の揮発性ガスが人体組織や呼吸器粘膜を静かに蝕む製品を、私たちがわざわざ大枚をはたいて購入する理由など、どこにも見当たりません。

11月には、特許表示の偽装や香料の経済的実態についてさらに踏み込んだ分析を行いました。詳細は関連記事『市販アロマ香料オイルの簡易調査研究(後編)』をご参照ください。

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