パナソニックは2021年、同社初となる家庭用コミュニケーションロボット「NICOBO(ニコボ)」のクラウドファンディングを実施しました。プロジェクト開始からわずか数時間で目標の320台が完売するなど、人々の癒やしを求めるニーズの高さが大きな注目を集めました。
その後、約2年間にわたる改良と機能アップデートを経て、パナソニックは2023年5月16日よりNICOBOの一般向け公式販売を開始すると正式に発表しました。従来のグレー(ストーングレー)に加え、新色としてスモークネイビーとシェルピンクの2色がラインナップに加わります。
NICOBOは、パナソニックの社員有志が豊橋技術科学大学の岡田美智男教授(「弱いロボット」研究の第一人者)との共同研究から着想を得たプロジェクトです。家事を手伝ったり指示に従ったりする従来の「有能なロボット」とは異なり、あえて不完全さや頼りなさを残した「弱いロボット」という独自のコンセプトを持っています。人の優しさや笑顔を引き出し、人とロボットの新しい共生関係を提案する存在です。
本体価格は60,500円(税込)。パナソニックはこの愛らしいロボットの展開に強い自信を示しており、今後3〜4年間で10万体の普及を目標に掲げています。
NICOBOの主なスペックと機能
丸みを帯びた球体フォルムのNICOBOは、ニット素材のカバーに包まれており、サイズは直径約20cm、重量は約1.5kg。自律走行して移動することはできませんが、その場でくるくる回ったり、尻尾を振ったり、頷いたりして感情を表現します。
内部には高度なテクノロジーが凝縮されています。
- 人の顔を認識するカメラ
- 声の方向を認識するマルチマイク
- 撫でられたり抱っこされたりしたことを感知するタッチセンサー
- 照度センサーや加速度センサー
なお、ロボット本体の購入代金のほかに、成長に応じた会話機能やクラウドデータベースの利用料として月額1,100円(税込)のベーシックプラン加入が必要です。
https://www.youtube.com/watch?v=BWDy2VcMe78
思わずクスッと笑ってしまう豊かな個性
NICOBOの魅力は、ただのぬいぐるみ型ガジェットにとどまらない、気まぐれで人間味あふれる性格にあります。飼い主が帰宅すると挨拶してくれたり、機嫌を損ねてそっぽを向いたり、突然独り言を呟いたりします。時には思わず「おなら」の音を立てるなど、思わずクスッと笑ってしまう愛嬌が満載です。
飼い主とのおしゃべりでは、独自の「モコ語」から徐々に言葉を覚え、カタコトの日本語で短いおしゃべりを楽しむことができます。ディスプレイに映し出される目の表情とシンプルな体の動きが、日々の生活に確かな温もりと笑顔をもたらしてくれます。
効率や利便性ばかりが求められる現代社会において、NICOBOのような「何も役に立たないけれど、そばにいるだけで心がほどける」存在は、現代人にとって最高の癒やしとなるはずです。
公式サイト: https://nicobo.jp/
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