ニュージーランド議会において、通関手続きの迅速化と国境管理におけるリスク評価の高度化を目的とした税関改正法が可決されました。この法改正に基づき、2023年6月21日より、ニュージーランドへの渡航者は渡航前にオンラインシステム「ニュージーランド渡航者申告(New Zealand Traveller Declaration、略称 NZTD)」を利用した電子入国申告の利用が推奨され、段階的な完全オンライン化が進められます。
オンライン入国申告(NZTD)導入のメリット
この新制度の導入は、個人旅行者にとって手続きの大幅な効率化と利便性向上をもたらします。オンラインで事前申告を済ませておくことで、機内や空港到着ロビーで紙の書類にペンを走らせる手間が省け、入国審査や検疫手続きが大幅にスムーズになります。
渡航者は出国前に、パスポート情報、渡航目的、フライト情報、滞在予定期間などの必要事項を事前にウェブ上で登録できます。これにより、税関・検疫当局は到着前に必要なデータを迅速に精査でき、より確実かつ効率的なセキュリティ審査とバイオセキュリティ(検疫)検査を実施できるようになります。
今回の法改正では、新たに2つの罰則規定も設けられました:
- 必要な入国情報の提出を怠った場合:入国手続きにおける正確な情報開示の重要性を明確にしています。
- 虚偽または誤った申告を行った場合:申告基準を超える現金の無申告や持込制限品の未申告など、故意・過失を問わず正確な申告が求められます。
NZTDの段階的導入スケジュール
公表された計画によると、NZTDシステムは主要国際空港において以下の通り段階的に展開されます:
- 2023年7月10日〜:クライストチャーチ国際空港およびウェリントン国際空港に到着する旅客を対象に運用開始。
- 2023年7月中旬〜下旬:クイーンズタウン国際空港への到着便で利用開始。
- 2023年8月下旬〜:国内最大の拠点であるオークランド国際空港で本格運用を開始。
NZTDシステムは、従来の紙製「旅客到着カード」を順次置き換えていく予定です。税関、入国管理、検疫申告、および健康確認に必要な申告をすべて単一のオンラインポータルで完了できるようになります。
このプロジェクトはニュージーランド税関を中心に、移民局(MBIE)、第一次産業省(バイオセキュリティ局)、保健省(Te Whatu Ora)、運輸省などの関連公的機関が緊密に連携して開発を進めています。
まとめと今後の展望
この制度改革は、ニュージーランド政府が推進するデジタルトランスフォーメーションとスマートトラベルへの強い意欲を示しています。
なお、デジタル申告に不慣れな渡航者への配慮として、NZTD導入後もしばらくの間は従来の紙の入国カードの利用も併用して認められます。
空港手続きのペーパーレス化とデジタル事前審査は、近年の世界的な旅行トレンドです。スマートフォンの普及と技術の進歩により、世界各国の入国審査は今後さらにストレスフリーで快適なものになっていくことでしょう。
参考リンク・旅行情報
- ニュージーランド渡航者申告(NZTD)公式案内
- NZTD プログラム計画概要
- おすすめ宿泊エリア:
- クライストチャーチのホテル・宿
- クイーンズタウンの湖畔リゾート
- ウェリントン市内の宿泊施設
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